子どもたちの悩みに対する有名作家たちの回答を集めた一冊。
角田光代さんや三浦しをんさんといったおなじみの作家たちがどのように子どもたちの日常に潜む大きな問題に対処するのか、そのユニークなアプローチを楽しむことができます。
本書では、子どもたちの悩みに対して、思わず笑ってしまうような斬新で予測不能な「迷回答」が続出。
例えば、「第一志望の学校に落ちた」という深刻な問題に対して、作家たちがどのように肩の力を抜かせる答えを提示するのかは、読んでみてのお楽しみ。
個人的好みの回答は、三浦しをんさんの「体育がダルくてキライ」という相談に対する回答。
自身と仲間で行った「ボウリング最弱王決定戦」。
見事(?)最弱王の座を掴み、悟ったこと。
『王座がよもやこんなに居心地の悪いものだったとは』
で、相談への答えは? という感じの内容がこれでもか! という感じで繰り広げられます。
全体を通して、「質問に対する回答になっていない」という点が、この本の魅力(?)
作家たちが繰り出す奇想天外な回答がなんだか心地よい
肩の力が抜けた人生相談を、ぜひ楽しんでください。
普段から作家たちの作品を楽しんでいる読者には特にオススメ。
彼らの創作活動の裏側にあるユーモアと智慧(?)が、新たな形で楽しめる一冊になっています。
それぞれの作家が独自の色を出しつつ、共通しているのはどの回答も心を軽くする力を持っていること。
ぜひ、一度手に取って、作家たちの「迷回答」による独特の世界観を体験してください。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2024年4月18日
- 読了日 : 2024年4月18日
- 本棚登録日 : 2024年4月18日
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