暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2004年9月10日発売)
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感想 : 204

※2008/10/13 ブログより転載

 熊本の山中奥深く、湖に浮かぶ小島に建つという暗黒館。
 資産家・浦登家が所有するこの漆黒の館は、地元の人々曰く「良くないものが棲む」と言い、近づくことを憚る禁域とされている。
 出版社に勤務する江南孝明は、一人暗黒館に向かう。彼が暗黒館に向かう理由・・・中村青司。
 江南が関わった殺人事件の舞台となった幾つかの館の設計者が、この暗黒館にも携わっていたと言う。
 稀代の天才建築家が関係する館で、またしても忌まわしい連続殺人が発生する。
 私「中也」は浦登家の長男・玄次に招かれ、玄次と共に暗黒館を訪れた。
 中也は、暗黒館の当主で玄次の父である浦登柳士郎に認められ、浦登家以外には席に着く事が出来ない「ダリアの宴」に出ることを許される.
 謎の宴「ダリアの宴」に出てからというもの、この一族の暗部を垣間見、そして自分自身も「ダリアの祝福」の呪縛に巻き込まれていく。
 そして館では、一人、また一人と惨劇の被害者が増えていく。
 江南自身も、十角の塔と呼ばれる施設から墜落し、記憶を失う。
 記憶が戻った時に、江南の前で連続殺人と、浦登家に宿るダリアの秘密の全てが暴かれる。
 そこには驚愕の事実が!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2023年1月24日
読了日 : 2007年1月10日
本棚登録日 : 2023年1月24日

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