暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2004年9月10日発売)
3.43
  • (99)
  • (184)
  • (384)
  • (48)
  • (10)
本棚登録 : 1451
感想 : 176

※2008/10/13 ブログより転載

 予め言っておきます
1.今までに「館」シリーズを読んでいない方は、遠慮した方が賢明。
  出来れば6作読破してから挑戦した方がよろしい。
2.本格推理を期待している方は読まない方がよろしい。
  これは探偵小説ではありません。ホラーに近い感覚で読むが吉。

 ようやく読了しました。
 長い間下巻が行方不明だったもので、足掛け2年掛かって本日メデタク解決。
 その後読んで直ぐ、ネットで書評を確認しました。
 それは・・・自分が感じた事が、人と違っているのか否かを知りたかったからに他なりません。結論としては賛否両論・・・と言った方が良いのだろうか!?

*以下悪意がある訳ではないのでご容赦を。更にネタバレとして捕らえられても仕方の無い内容を含んでいます。

 実の所、綾辻派の方以外の大多数が否なのではないか、との思いがどうしても拭えません。確かにこの文量と内容、そして結末のバランスから考えると、手放しで賞賛出来ません・・・綾辻先生が好きな私であっても。
 何より「視点」の在り方が、読んでいく上で非常に難敵。
 まぁ、そこがこの物語の肝であり、ある意味生命線なのは良くわかるんだけど、超常的というかオカルトチックに導入されるのは・・・要は神の視点ってどうなのよ!?ってことですわ。

 けど、わたし的には、最大のサプライズである「館シリーズの心臓部」ともいえるアレが書かれていることで救われたし、ある意味納得して頁を閉じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2023年1月24日
読了日 : 2008年10月13日
本棚登録日 : 2023年1月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする