みどりの妖婆 (児童図書館・文学の部屋 闇の戦い 2)

  • 評論社 (1981年8月20日発売)
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本棚登録 : 46
感想 : 3
5

 「コーンウォールの聖杯」で登場した三兄弟の再登場。
 むしろこれが長いこと絶版だったために、三兄弟の登場が唐突すぎて「?」となっていたことを懐かしく思い出しました。

 主人公は前作の「光」の古老のウィル少年ではなく、ジェーンです。女の子が中心となって話がすすむせいか、これは本当に感情移入して読んだ巻でした。特殊な生まれのスーパー主人公が活躍するのではなくて、普通の女の子が悩み、そして答えを出して行動していくという展開が非常にツボです。
 タイトルにもなっている「緑の妖婆」―――緑の枝や葉っぱで作られ、豊壌を祈って海に投げ込まれるヒトガタ―――の台詞、其れに対するジェーンの言葉に、大泣きしながら読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: FT
感想投稿日 : 2004年11月17日
読了日 : 2010年11月2日
本棚登録日 : 2004年11月17日

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