「コーンウォールの聖杯」で登場した三兄弟の再登場。
むしろこれが長いこと絶版だったために、三兄弟の登場が唐突すぎて「?」となっていたことを懐かしく思い出しました。
主人公は前作の「光」の古老のウィル少年ではなく、ジェーンです。女の子が中心となって話がすすむせいか、これは本当に感情移入して読んだ巻でした。特殊な生まれのスーパー主人公が活躍するのではなくて、普通の女の子が悩み、そして答えを出して行動していくという展開が非常にツボです。
タイトルにもなっている「緑の妖婆」―――緑の枝や葉っぱで作られ、豊壌を祈って海に投げ込まれるヒトガタ―――の台詞、其れに対するジェーンの言葉に、大泣きしながら読みました。
読書状況:読み終わった
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FT
- 感想投稿日 : 2004年11月17日
- 読了日 : 2010年11月2日
- 本棚登録日 : 2004年11月17日
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