日本を代表するロックバンドLUNA SEAの96年を振り返る1冊。
この年、彼らの最高傑作とも言える「STYLE」というアルバムがリリースされ、全国ツアーが展開された。そのツアーを著者が同行し、場所場所でメンバーのインタビューにして、この本を出来上がっている。この年はLUNA SEAにとって大きな転機の年となった。
来年1年間、バンド活動を休止させ、メンバー全員ソロ活動を展開することを決めた年だった。個性が強い5人による個性のぶつかり合いによって生まれた「STYLE」は、バンドでは消化しきれないそれぞれの音楽を追求したい思いが生まれたように感じる。その思いと、LUNA SEAを待っていてくれるファンへの思いとの葛藤に揺れているメンバーが垣間見える。
ファンを大事にするバンドLUNA SEA。しかし、メンバー一人ひとりがミュージシャンとして自分の音楽を追求してみたい思いとのぶつかり合いが感じられる一冊だ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
Japanese Rock
- 感想投稿日 : 2010年1月21日
- 読了日 : 2010年1月16日
- 本棚登録日 : 2010年1月16日
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