ロクサリーヌ夜話~夜の王女と輝ける海~ (さらさ文庫)

著者 :
  • メディアックス (2011年9月15日発売)
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感想 : 17
5

榛名しおりの物凄く久々の新刊でございます
レーベルがホワイトハートからさらさ文庫に移動になってしまいましたが、こちらはホワイトハートで以前発売していたアレクサンドロス伝奇のスピンオフとなっております
アレ伝を知らなくても、読んでいて問題のない話になっておりますが、知っていると合間合間でちょっとにやりとしてしまうシーンがあります
懐かしいキャラも出ておりすしね。ハミルとかw

さてさて、こちらの作品は古代ローマ、アレクサンダー大王の時代(のほんの数年前。フィリッポス2世が王の時代デス)の、地中海を舞台とした恋愛小説でございます
歴史に疎いわー、という方でも全然問題はありません!

高級娼婦のロクサリーヌと、ガッシナの切ない恋愛を描いた作品です。恋の物語というよりは愛の物語ですね
徐々に惹かれあう二人ですが、お互いの身分故に一線を越えられない、もどかしさや初々しさに微笑ましくなれます
後半になるにつれて切ない展開もみせ、最後まで飽きさせない作品。早く続きを読みたいと思わせます
久しぶりの執筆とは思えない、安定した作品作りで、榛名しおり氏にはまたこれから、スローペースでもいいので執筆活動を再開してほしいな、と思います。ホント、再開してください><
アレ伝からずっとファンですっ!

主人公が娼婦だったり、相手役が元男娼というのに抵抗があり、お互いが初めての相手ではない、というのに抵抗があるのでしたらあんまりお勧めは出来ないのですが
是非とも多くの方に読んで頂きたい作品デスね
ロクサリーヌ可愛いよ~。183ページの挿絵のロクサリーヌとガッシナが本当に可愛い

私自身は、アレ伝読了済みで(手放してしまいましたが…)、ハミルやメムノン。バルシネと言った懐かしい名前にもにこにこさせられつつ、アレ伝をもう一回読みたい欲求にも駆られてしまいました
手放してるけど…
ロクサリーヌではさらっと流されてしまったバルシネの話や、ハミルの話は、アレクサンドロス伝奇の方で詳しく描かれています
こっちも復刊してほしいなァ…。ホワイトハートの方はすでに絶版だと思いますしね

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ロクサリーヌ夜話
感想投稿日 : 2011年9月30日
読了日 : 2011年9月30日
本棚登録日 : 2011年9月30日

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