オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年4月10日発売)
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本棚登録 : 392
感想 : 54
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p.102
超心理学の権威「霊魂が実在するという考えは、矛盾に満ちたこの世界を説明したり納得したりするときに、非常に都合のいい概念であるわけです。生きている人の中に存在していることは確かだし、この存在を肯定することによって気持ちの平安が保たれるならば、それは大きい効用だとは思います。たけど、科学的に霊魂の存在が照明されたかといえば、それはもちろんされていないわけですから。これ以上は何も言えません。」

p.142
有史以降、あるいはメディア発達以降、オカルトは少しでも前に進んだのだろうか。あるいは後退したのだろうか。あるいは横にずれたのだろうか。
何も変わらない。見事なほどに。アニミズムやトーテミズムのころから、オカルトはこの社会において、同じ位置にあり続ける。しぶとく残り続ける。同じ形のまま。同じ量のまま。まるで存在することそのものが存在理由であるとでもいうかのように。

p.338
メンタリスト「人はその状況下の選択でしか思考できない。他の動物よりも濃密なコミュニティとカテゴリーのなかで生きていく習性があるかぎり、その行動規範や様式はやはり限定されます。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年4月14日
読了日 : 2013年4月12日
本棚登録日 : 2013年4月12日

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