カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社 (2016年6月23日発売)
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本棚登録 : 192
感想 : 14
3

家で祀っていた鬼が目覚めてしまったのだが
まだ寝ぼけていたのに付け込んで、主従関係に。

この主人公、非常に女の子です。
好きなものの範囲はあれですけど、やってる事が
貴族のお嬢様よりはまだ可愛い感じ。
とか思っていたら、最後の最後で狡猾さが!
人知れず、も大事ですが、蹴落とし方が素晴らしい。
賞賛に値しますw

そんな主人公に使役される事になってしまった
羊羹好きになってしまった鬼。
これが偉大な…と疑ってしまいそうな、羊羹好き。
ここまで羊羹ひとつで一喜一憂するのも面白いです。
まぁ鬼なので無邪気です、といわれたら
そんな気もしなくもないですが。

1話目はともかく、2話目3話目となると
結局一番怖いのは人ですよ、と思います。
特に2話目…話よりも、先輩が怖いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: シリーズ他
感想投稿日 : 2018年1月30日
読了日 : 2018年8月2日
本棚登録日 : 2018年8月2日

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