一番下なのに、誰も行きたがらずに押し付けられた役目が
阿蘭陀人の庭を『整える』事。
興味があったが故に、渋るようなそぶりをして役目を見事獲得。
しかしそちらに行けば、憧れのものに触れあえるかといえば
そうでもなかったという現実。
けれど何も考えつかなかった状態で、それでも考えたのは
職人としての意地なのか、草木を慈しんでいるからなのか。
たくさんの花々と、穏やかな日常。
しかし一歩そこから出れば、どうでもいい嫉妬とやっかみ。
そこからようやく逃れられて、ただ幸せな日々…かと思いきや
突如として付きつけられた現実は、確かにその通りで。
努力が実って誉められて嬉しい、で終わらないそのギャップが
夢から覚めさせられた、という感じです。
最終的にはお金で解決しているのだから、まぁそういう事、にもなりますし
そうでもなければ、生い立ちと金銭感覚がかなり違う物に。
単なる医者かと思ったら、そうでもなかったですし…。
とはいえ、草木に対して楽しそうでしたし
最後には分かる事がありましたし。
ハッピーエンドとは言い難いですが
現実でこれほど幸せになれるか、という終了でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
そう読まないかも人
- 感想投稿日 : 2014年2月10日
- 読了日 : 2014年10月10日
- 本棚登録日 : 2014年10月10日
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