量子力学の解釈問題―実験が示唆する「多世界」の実在 (ブルーバックス)

  • 講談社 (2008年5月21日発売)
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本棚登録 : 199
感想 : 16
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平行世界の存在というSF的な仮説が主流になりつつあるというのが驚きで、想像を掻き立てられる。

多世界解釈では、時空では何もランダムではなく、常に局所性が支配するという見方が保てる。ミクロなレベル以上で大幅に異なる状態間の干渉はデコヒーレンスの理論により急速に消滅し、1つの安定で持続的なパターンが一貫した歴史として続いていくという。干渉しない2つの世界は互いの存在に気づかないがそれでも2つ存在している。
モノリシック共振器による爆弾検出器の実験により強く示唆されるらしいがなぜそういえるのかはあまり理解できず

情報量について

干渉縞実験で、粒子は軌跡について1ビットの情報しか持っていないとする仮説

マルチバースは物理的に可能なあらゆる一連の出来事を同時に生み出すが、マルチバースをはじめるのにはほとんど情報は要らない(図書作成プログラムの例)

1立方プランク単位の空間には1ビットの情報しか記憶できないという仮説

ホログラフィック原理(情報量は空間の表面積に比例)
 世界の数が長さに比例するなら説明できる?
  ->ホログラフィック原理自体否定されたらしい(wiki)

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感想投稿日 : 2017年4月3日
読了日 : 2017年3月17日
本棚登録日 : 2017年2月16日

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