百香は、叔母に誘われ「紙こもの市」へ行ってから紙の世界に魅了される。
そこから自分で紙を使ってカードを作る。
それがきっかけで、紙屋ふじさき記念館でバイトすることになる話。
紙好き、文具好きにはたまらない。
本屋にしろ文具店にしろ半日は潰せるのでわくわく感も半端ない。
物語は、人見知りする女子大生の百香と無愛想で頑固で偏屈な紙屋ふじさき記念館の館長との距離感も気になるところ。
いったい2人は上手く仕事していけるのだろうか…と気を揉みながらも楽しめる内容でもあり、和紙にも詳しくなれる。
紙はむかしから強い力を宿すもの。
文字は言葉を形にしたもの、目に見えない重さがある、文字をのせる紙にはそれだけの力が宿っている。
この言葉は、百香の亡き父が小説で書いていた。
確かにそうだと感じる。
なぜか、紙を触っていると安心するというのか、寛げるというのか。
とにかく紙が好きなのだと改めて思った。
最近、電子書籍にしようかと思っていたのだが、やはりまだまだ先になりそうだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年1月22日
- 読了日 : 2022年1月22日
- 本棚登録日 : 2022年1月22日
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