さすがです。
今まで柿谷さんの本は、いろいろと読んできたけれどもしかして、「これ、私のこと⁇」と共感できることばかりで…。
思っちゃいけないけど、友人からの喪中ハガキでダンナさんの死に羨ましい…。
風邪を引いて熱が出ると、重病人のように大騒ぎする。
これも実際、仕事中に電話がかかってきたことがある。もちろん、早退までして帰ることはなかったが、
おまえは冷たいなどと…ずっとぐちぐち言ってた。
次女が仕事しながら家事と子育てにいっぱい、いっぱいで奮闘しているのにダンナは、いつ帰ってきたかもわからないで、朝シャワー浴びて用意した朝食も食べずに仕事へ…で、カフェでスマホしながらゆっくりしてたら、ぶちギレするやん。
だけど夫婦のことにどこまで口出しできるのか…と。
同じように仕事と家事と子育てしている娘がいるので、よくわかる。可哀想になる。
ついに58歳の離婚。
夫への憎悪が消え、つまらないことで嫉妬することもなくなり、何より他人と自分を比べなくなったこと…
それが一番だと思う。
そして、たくさんの知恵がつき、賢くなったという事実。
長年の忍耐や苦渋や屈辱が、今、力となり自信にも繋がっていること。
そして、人生の残り時間が少なくなった今、楽しんだ者勝ち。
そう言えることが、羨ましい。
実に羨ましい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年3月4日
- 読了日 : 2022年3月4日
- 本棚登録日 : 2022年3月4日
みんなの感想をみる