東京のバーベキュー場で起こったヒ素による大量殺傷事件。
犯人である丸江田は、「ざまあみろって思ってます。」だけではっきりとした動機は口にしていない。
だが、この時使用されたヒ素と同じものが十二年前に北海道灰戸町一家殺害事件でも使われていた。
東都新聞に勤務していた勝木は、当時北海道支社に単身赴任していて、事件現場でひとり生き残っていた長女を見た記憶が蘇ってきていた。
その長女の行方と2つの事件の関連性を調べていくうちに…。
これは、想像もしていなかった展開だった。
母と子の関係性が問われるようで、でも目を背けることはできなかった。
弱い存在であるがために、殺されないために、生きていくために殺すのか。
すべては、自分の身を守るためになんだろうか。
誰もなにも喋らなければ、結局なにもわからない。
ただ連鎖は、こわいと思った。
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- 感想投稿日 : 2022年9月27日
- 読了日 : 2022年9月27日
- 本棚登録日 : 2022年9月27日
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コメント 2件
アールグレイさんのコメント
2022/09/27
湖永さんのコメント
2022/09/27