虚心

著者 :
  • 幻冬舎 (2023年3月29日発売)
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本棚登録 : 295
感想 : 36
3

『雨に消えた向日葵』で主人公の奈良健市が、今作もメインになって活躍する。

埼玉県の黒部山で土砂崩れが発生し、一人の行方不明者が…。
瓦礫から不法投棄された産業廃棄物が大量に発見され、崩落発生地の所有者を辿ると16年前の殺人事件で犯人だと確信していた男だとわかる。
この未解決殺人事件の真相も明らかにしなければ、という執念と現在の産廃に関わる闇に鋭く突き進む奈良。

前半は、ぬる〜い感じで進んでいたので、少々ありきたりな警察小説で終わりなのか、と思っていたが後半以降に切れ味が増していく。
ただ、もうひとつ大きな揺さぶりが欲しかったなぁ。



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月6日
読了日 : 2024年1月6日
本棚登録日 : 2024年1月6日

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