気まぐれに手にした短編集。
清水義範さんの作品に触れるのは、これが初めて。
どこかで見た舞台設定や突拍子もない登場人物名に、パロディの人かと思ったらそうではないらしい。解説で、パスティーシュとあった。Wikipedia で「パスティーシュ」と検索して、清水義範さんの名前を見つける程だ。文体模写なる技法とのこと。
勿論、この手法に出会うのも始めてだ。ショートショートや短編を描きたいと思っていた私にとって、不思議な先駆者に出会った気分だ。
エッセイや私小説とも思わせる作品を紛れ込む辺り、この本では著者のくすぐりどころを弁えていると解釈していいだろう。収録された八編は、「小説city」(廣済堂出版)なる雑誌に掲載されたものとのこと。
「渋滞原論」
執筆されてから四半世紀経つ現在は、安全運転支援機能を備えた車も登場していますが、未だ渋滞は緩和されません。わざわざ私が言わなくとも、きっとご存知でしょうが。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
短編・掌編
- 感想投稿日 : 2017年8月1日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年8月1日
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