働く女子の運命 ((文春新書))

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年12月18日発売)
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感想 : 47

この本は日本の女性の明治以降の労働史をていねいに紹介している。「女子」は結婚したり子供を産むので、長く雇ったところで荷物になるだけ。だから企業社会は若くて社会勉強をさせてあげられる軽い労働をするための女子しかいらない。それ以上の仕事をしたいという女子には分厚い壁だ。というようなことが書かれていた。

  結婚したり子供産んだりしてると働けない。働いて生活費を稼ぐことができないということは自分以外が稼いだ生活費で食べて服着て屋根で雨風をしのぐことしかできない。私は何よりそれが自分としては嫌なんだ。シンプルに生活を自分の手で全うしたければ妊娠はできない。もう年齢的に妊娠はお役御免になりそうなことは少し安心だ。私は蜂社会だったら働き蜂だ。巣の壁ををひたすら塗り上げる。そんなに重要な仕事なんて望まない。会社でしたいことなんてそんなにないんだ。若くて社会勉強という働き方ではない場所は実際はあり、私はそこにいる。だがそういう生き方ができるのも先達たちの努力のたまものなのかな。たぶん50年前だったら日陰の座敷牢だろうし。おてんとうさまの下の道に寄れば時々あったかいし感謝しよう。
 そういや私は30過ぎたとたん独身だと母親のリカちゃんハウスごっこの台本(20代で結婚し孫を産む役柄である)に合わないとして非難されて、で東京に出てきたとこもあるから、働く女子の運命は家庭内にもある。独身でボーナス貰ってる存在は母親が許さないのである。むしろ、単身で飛び出すことにより自由になった。子供はあまり生まれない世の中。人口が減る、若い人材は数が少なくなり、経験を積むチャンスもなかなかない中、私の世代以上の人材が搾取の使い捨てではあれ中心になっている。私はそれで現在は何とかなるが、個人を離れて全体を見れば危ういがだれがどうしたらよいのか?って感じだ。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年11月29日
本棚登録日 : 2017年11月29日

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