ムッシュ・ムニエルのサーカス

著者 :
  • 絵本館 (2000年10月1日発売)
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本棚登録 : 284
感想 : 26
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マジシャンのネタ(ハトやウサギなど)を全部逃がしてしまい、代わりにサーカスでマジックショーを見せることになったムッシュ・ムニエル。ムッシュ・ムニエルが念力をこめて呪文を唱えると、色々なものが変幻自在に変化する。
この呪文がまた荒唐無稽で面白いのだが、おっちょこちょいなムッシュ・ムニエルらしく、思い通りに変化してはくれず、女性の脚を長くしてしまったり、観客をみんなたまごにしてしまったり、空中ブランコ乗りをゾウにしてしまったり、終いには自分自身をサッカーボールにしてしまったりするのである。
サーカスの団長はかなり迷惑していたが、その様子ですら見ている側からすると面白可笑しく、クスッと笑って楽しめるようなお話であった。

ちょっと毒のある漫画風の絵本なので、頭の硬い人には向かないかもしれない。ブラックなギャグが理解できる、もしくは許容できる人、漫画リテラシーがある、もしくは身につけたいと思っている人は是非。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆絵本・童話
感想投稿日 : 2012年6月7日
読了日 : 2012年6月4日
本棚登録日 : 2012年6月2日

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