津村さんの作品の主人公には共感する事が多い。この本の3つの物語の主人公もそれぞれに人間らしくて、読みながら何度も頷いてしまった。
表題作「カソウスキの行方」は、本社から倉庫に飛ばされた主人公が、同僚を好きだと思い込んで毎日の怠い出勤に張り合いを持たす話。対象の同僚がいるだけで羨ましい。最後の主人公のメールが面白い!展開も良い方向に向かって、結構好きな話だった。
「Everyday I Write A Book」は少し好意を持った相手が結婚して、その結婚相手(茉莉)がお花畑。茉莉のブログは見たらムカつくけど、でも気になって見てしまう、そういうの分かる分かる!そして私も茉莉みたいな女嫌いやわ~世の中の男性は、こういう女に騙されるよな…
「花婿のハムラビ法典」はルーズな彼女に対してイラつかないように、同じ事を仕返す(一度遅刻したら、一度遅刻し返すという感じ)主人公。でも、なんだかんだでお似合いの二人でした。彼女はきっと天然なんやね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
┣津村記久子
- 感想投稿日 : 2014年12月28日
- 読了日 : 2014年12月28日
- 本棚登録日 : 2014年12月21日
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