ゲルハルト・リヒターの髑髏の表紙につられて、手に取って読んでみると、
美術解剖学の本だという意識に縛られることなく、エッセイとしても読めるような平易で美しい文章。
その内容は何処か底が浅いと見なされがちな現代美術に、奥行を与えてくれるようなものであった。
各項が眼、脳、足などで展開されてゆき非常に分かりやすく、また構成としても面白い。
美術解剖学という一?難解なカテゴリに属していながら、現代美術好きにもそうでない人にも躊躇することなく勧められる一冊。
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カテゴリ:
美術書
- 感想投稿日 : 2009年8月18日
- 本棚登録日 : 2009年8月18日
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