テストプロセス改善: CMM流実務モデル

  • 構造計画研究所 (2002年5月10日発売)
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感想 : 5
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試験は計画的にやらないと破綻することがあります。
開発よりも、計画が立てやすく、開発のお尻を叩いて、開発段階(フェーズ)ごとに必ず試験をする習慣を身につけてもらうことが大切だと思います。
単なるレビュー(見直し)だけで済ませるのではなく、ありとあらゆるレビューには、なんらかの試験結果をつける習慣が身につくとよいかもしれません。
試験といっても、プログラミング言語によるプログラムを書いた試験、簡単なスクリプト言語による試験(チェック)、形式手法を用いた論理的試験(検証)、試験ツールを用いた試験など、さまざまな道具を使いこなすとよいと思います。
そういう作業をする上での一つの枠組みを示していると思われます。

事業体制(プロジェクト体制)が異なる組織で、異なる開発環境で、異なる開発対象を、異なる期間で、異なる人員で作業している場合、作業手順は全く異なり、用語もかなり異なるように思います。ある特定の開発環境、開発対象、開発期間、開発人員に最適化した用語体系を、他の用語体系に移植するのは並大抵ではないと思います。
それは、日本とアメリカ、日本語と英語という違いだけではないと思います。
CMMも様々な種類が作られ、CMMIになったように、言葉を合わせようとするだけでは、文化の違いが十分反映できないかもしれません。
違うモデルを作ってから飜訳をしはじめるのはどうでしょう。

文化の違いの大きな点として,仕立て(tailoring)と着付け(fitting)があります。そこまで切り込んだ書籍はなかなか見つかりません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作業診断
感想投稿日 : 2011年12月12日
読了日 : 2008年3月12日
本棚登録日 : 2011年12月12日

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