三毛猫ホームズの卒業論文 (光文社文庫 あ 1-105)

著者 :
  • 光文社 (2007年4月12日発売)
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本棚登録 : 229
感想 : 11
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三毛猫ホームズものは、たくさんでているので、最初読んだところでは、
過去に読んだことがあるものか、初めてのものか分からないことがしばしばあります。

主要登場人物が、三毛猫ホームズと、片山兄妹なので、この2人と1匹が好きなので、
同じような内容でもいやではないと感じられます。

今回は、卒業論文をめぐり、共同著者が、2人とも刺され、関係者が何人か亡くなっていきます。
卒業論文の内容が、内野製薬で起こった過去の殺人事件に関するものらしい。

話の展開も軽妙だし、主人公たちのぼけとつっこみの漫才のような、
前向きな性格と控えめの性格が均衡して、その人間模様が楽しめる方には読みすすめられると思います。

絵画と、殺人事件と、題材がそろいすぎているようですが、それは多くの作品のひとつなので、
ネタがかぶるのはやむをえないと感じられるかもしれません。
ファンの人には、三毛猫ホームズらしいと感じられると思います。
(一人のファンとして)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 赤川次郎
感想投稿日 : 2011年8月7日
読了日 : 2009年9月7日
本棚登録日 : 2011年8月7日

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