私たちは、青年期に、自分の生がたった一度に限定されていること、
自分こそこの生の取り換えがたい主人公であること、つまり、自分という
存在の絶対的な交換不可能性に気づく
哲学は、そんな私たちに、誰もが納得できる「普遍的」な世界理解の
あり方を“作り出す”ための方法を示す。しかし、哲学は、あくまで
“自分で考える”ための方法であり、自分が属している関係自身を
支えるために考えよ、と教えるものだ。
世界を知るということは、世界それ自体を知るということではなくて、
世界についての自分の理解のありかた、また自分と他人の関係の
あり方を了解するということなのである。
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- 感想投稿日 : 2012年7月7日
- 読了日 : 2012年7月7日
- 本棚登録日 : 2012年7月7日
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