哲学ってなんだ: 自分と社会を知る (岩波ジュニア新書 415)

著者 :
  • 岩波書店 (2002年11月20日発売)
3.61
  • (13)
  • (29)
  • (35)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 272
感想 : 17
5

私たちは、青年期に、自分の生がたった一度に限定されていること、
自分こそこの生の取り換えがたい主人公であること、つまり、自分という
存在の絶対的な交換不可能性に気づく
哲学は、そんな私たちに、誰もが納得できる「普遍的」な世界理解の
あり方を“作り出す”ための方法を示す。しかし、哲学は、あくまで
“自分で考える”ための方法であり、自分が属している関係自身を
支えるために考えよ、と教えるものだ。
世界を知るということは、世界それ自体を知るということではなくて、
世界についての自分の理解のありかた、また自分と他人の関係の
あり方を了解するということなのである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年7月7日
読了日 : 2012年7月7日
本棚登録日 : 2012年7月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする