奴隷の時間 自由な時間 お金持ちから時間持ちへ (朝日新書 201)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2009年10月13日発売)
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感想 : 14

著者の ひろさちや さんは、1936年生まれ大阪府生まれ、
東大文学部印度哲学科を卒業され、博士課程を修了。
気象大学校教授を経て、大正大学客員教授。
仏教を中心に宗教や生き方を分かりやすく説いている。

―本文より―
「時は金なり」ということわざがあります。ちょっと変なことわざだと思っていましたが、それもそのはず。これは日本のことわざではなく、英語の“Time is money.”を訳したもので、「時間は金と同じように貴重なものである。だから時間を無駄に過ごしてはいけない。そのように教えたことわざです。―中略―
わたしは「時は金なり」は大嫌い。だって時間を金と同一視しているのだから、これは明らかに拝金思想です。時間は金なんかよりも、もっともっと貴重です。金なんかなくたっていい。われわれはもっと時間を大切にしようではありませんか。

ひろさちや さんは、1936年生まれ、仏教を中心に学ばれてきたかたですから、どうしても経済至上主義的な考え方に対して否定的です。その辺を、「まあ、そんな考え方もあるでしょう」と客観的に受け入れながら読むことができれば、得るモノ(概念)は、多いと思います。
どちらかと言うと、人生のベテランにおススメしたい内容です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月21日
読了日 : 2013年4月21日
本棚登録日 : 2013年4月21日

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