ナレッジ・マネジメント (ハーバード・ビジネス・レビュー・ブックス)

制作 : Harvard Business Rev 
  • ダイヤモンド社 (2000年12月1日発売)
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「技能的な知識を体系的に洞察するという領域には達しない。なぜなら、そのような知識は一度も形式化されたことがないからである。これでは組織全体に影響を及ぼすことは容易でない。」(p.46)→「一度も形式化されたことがない」知識は「組織全体に影響を及ぼすことは容易でない。」
ラーニング・ヒストリーは「信頼感を築く」のに「優れた効果をもたらす」。「過去に自分の意見が無視されたと思い込んでいる人たちは、自分の意見が文書に記録されているのを見て、どんな立場の誰がその意見を言ったのかにかかわらず、自分の意見は正しかったのだという思いを抱くことになる。自分が孤立していると感じていた人たちは、自分自身と会社のためによりよい未来を築きあげようと努力しているのは、自分一人ではないのだと確信するようになる。そして最後には、ラーニング・ヒストリーにともなうグループ・ディスカッションが、集団で一緒に考える新たな場を提供してくれる。それによって、一人でかかえこんでいた心配事や不安、憶測にまつわるもやもやを吹き飛ばし、もっと高いレベルでの信頼関係を構築することができるのである。」(p.193/194)
「過酷な競争と、とどまるところを知らない技術革新を特徴とする企業環境のなかで、企業内研究の役割とはいったい何か。また大企業は、最近のイノベーションを適切に吸収し、これを迅速に新製品に結実させるために何をすべきなのか、という問題である。」(p.210)「過酷な競争と、とどまるところを知らない」教育「技術革新を特徴とする」学校をめぐる「環境のなかで、」学校内研修「の役割とはいったい何か。また」学校「は、最近の」教育技術「イノベーションを適切に吸収し、これを迅速に新」教育課程「に結実させるために何をすべきなのか、という問題である。」と読みかえることは正に可能である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2002
感想投稿日 : 2013年2月9日
読了日 : 2002年8月5日
本棚登録日 : 2013年2月9日

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