「愛は地球を救えないかもしれないが、偽善は誰かを救っています」。ほんま、そうですね。
--- 偽善でも、少なくともいいことをやってるなら、それを批判することこそ偽善。善行の動機が売名や気まぐれであったとしても、いいことはいいことなんだし、結果がいいならそれでいい。
むしろ、純粋な善意に満ちた迷惑な行為のほうが余程たちが悪いんじゃないか。
人間はもともと無理して善行するようにはできていないんだから、ふだんから思ってもないような善行を気まぐれにやるってのは、自然なことなのだ。---
てなことが、本書の主張です。「偽善」の意味や用法について、時代による変遷などもかいつまんで検証し、巻末に参考文献もついている。
私のような浅学な者には、たいへんお手軽に学べる良い本でありました。14歳で読みたかったなあ
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評論・NF・雑学他
- 感想投稿日 : 2015年2月6日
- 読了日 : 2015年2月6日
- 本棚登録日 : 2015年2月6日
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