偽善のすすめ: 10代からの倫理学講座 (14歳の世渡り術)

  • 河出書房新社 (2014年2月13日発売)
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感想 : 19

「愛は地球を救えないかもしれないが、偽善は誰かを救っています」。ほんま、そうですね。

--- 偽善でも、少なくともいいことをやってるなら、それを批判することこそ偽善。善行の動機が売名や気まぐれであったとしても、いいことはいいことなんだし、結果がいいならそれでいい。
 むしろ、純粋な善意に満ちた迷惑な行為のほうが余程たちが悪いんじゃないか。
 人間はもともと無理して善行するようにはできていないんだから、ふだんから思ってもないような善行を気まぐれにやるってのは、自然なことなのだ。---
 てなことが、本書の主張です。「偽善」の意味や用法について、時代による変遷などもかいつまんで検証し、巻末に参考文献もついている。
 私のような浅学な者には、たいへんお手軽に学べる良い本でありました。14歳で読みたかったなあ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 評論・NF・雑学他
感想投稿日 : 2015年2月6日
読了日 : 2015年2月6日
本棚登録日 : 2015年2月6日

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