戦争が終わる。
島田宗吾との剣菱との戦闘が、黒塚夕馬と竜胆の戦闘が、百舌重蔵と巴月との戦闘が、そして朧と九曜の戦闘がついに終了する。戦争が終わる。終わってしまった後を生き続ける彼らもまた動き出す。
本編完結、ってことは、短編集が出るんですね? と帯の文句を深読みしてしばらく待つことにする。
一冊で本当に全て終わるのか。答えはイエス。百舌親子のことも鴇子・鵠子のこともも全て回収、鬼虫と甲虫との戦闘は綺麗に相似を対にして、伍長の過去も、叶葉も綺麗に攫ってきちんと終わる。流石「終わらせること」をテーマにした話だけある。
様々な人物が交錯するため視点切り替えも頻繁に発生するのがやや読みづらいといえば読みづらいところもあるが、仕方が無いところだろう。
「終わった後」が、若干コメディー調なのがまたなんとも味があるというか、――そうかしまったここアメリカ(一部)とか昭和だったんだ! と脱力するところがなんとも言えないがそれは好みか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年11月9日
- 読了日 : 2014年11月8日
- 本棚登録日 : 2014年11月9日
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