Good Omens

  • Corgi Books (2019年5月2日発売)
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本棚登録 : 7
感想 : 1
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 反キリストが地球に誕生し、ヨハネの黙示録に予言された世界の終わりまでのカウントダウンが始まった。地球に駐在して6千年の天使と悪魔は、愛着ある人間界での生活を守ろうと画策する。2人の作戦は、反キリストの成長を見守る「Godfathers」となり、バランスよく善と悪の影響を与えてアポカリプスを回避しようというもの。ところが、ある1つの手違いから、聖書に記された「偉大な計画」はとんでもない脱線をしてしまう。
 読むと絶対 “ineffable” という単語が覚えられる本です。普段そんなによく使う単語でもないですが。
アマプラのドラマ版を見たついでに原作も読んでみました。ドラマの天使と悪魔の凸凹の友情も良いけど、小説の腐れ縁的関係性も面白い。脇役達の魅力は本の方が際立っています。ドラマを最初に見た時に「アジア人の扱いが雑!」と少しショックだったのですが、よく考えたら人類全般(と天使と悪魔)の扱いも十分に雑でした。人間のいい加減さ奇天烈さを笑いの種にしながらの人間賛歌コメディ。最初から最後までユーモアが絶えないので、笑いが欲しい時に良い作品だと思います。

[ネタバレ]最後を覚悟した悪魔が天使に告げる、‘Deep down inside, you were just enough of a bastard to be worth liking.’ って、いい褒め言葉だなと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フィクション(英語)
感想投稿日 : 2020年8月11日
読了日 : 2020年7月19日
本棚登録日 : 2020年8月11日

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