大戦期という怒濤の時代に生きる人々の苦悩と願いが描かれた一冊。私の年齢にも満たないあどけない子ども達が、逆らう事の出来ない不条理な運命を辿りながら、それでも自分を見失わず前を向いて生きる姿を前にして、読了後は自然と涙がでてしまった。
当時の田舎の独特な人間関係や生活様式から生まれる、ちょっと変わった価値観がセリフや態度に垣間見えて、アホらしいというか、意固地というか、そんな類の可笑しさがあった。しかしそんな人も含めて微笑ましく、また愛らしいような、尊敬の念のようなものを抱いた。
手元に残しておきたい一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年11月10日
- 読了日 : 2021年11月10日
- 本棚登録日 : 2021年10月16日
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