愛国・革命・民主:日本史から世界を考える (筑摩選書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2013年8月10日発売)
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本棚登録 : 155
感想 : 14
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「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉がある。

この本は、日本の明治維新前後の歴史を顧みることで、愛国、革命、民主に関する普遍的な知恵を得ることを目指したもの。

尖閣や竹島、従軍慰安婦などをめぐる昨今の情勢は日本人としては、許しがたいものを感じる。

不愉快ではあるが、しかし、中国、韓国側も何らかの事情、理由があってやっていることであろう。

また、軍隊を用いた争いで解決することは上策ではないとも思う。
かといって、まともな話し合いが可能なようにも見えない。

「どうしようもない」と思考停止になってしまいそうなところに、この本が明かりを灯す。
歴史から学んだ叡智による解決を、市民一人ひとりが目指すことが、破滅的な結果に至らないための工夫なのだと改めて思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年12月2日
読了日 : 2013年12月2日
本棚登録日 : 2013年12月1日

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