妃は船を沈める

著者 :
  • 光文社 (2008年7月18日発売)
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第一部の猿の左手と、幕間を挟んで第二部の残酷な揺り籠に同じ人物が登場する。妃沙子の人物像がいまいちつかみずらかった。分かりやすくずる賢くて自分勝手な悪人とも言い切れず、また妃沙子の私生活は理解しにくい。無自覚の内に周りの人間を不幸にしてしまい、最後には自分をも不幸にしてしまった少し可哀想な人物なのだろう。作中のアリスは、パッとしないポジションにいるようだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年2月26日
読了日 : 2019年2月14日
本棚登録日 : 2019年2月26日

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