長恨歌: 不夜城完結編

著者 :
  • KADOKAWA (2004年11月30日発売)
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本棚登録 : 277
感想 : 32
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GW後半に、”まったり読書”を実現できました(笑)
まぁ本の内容はちっとも”まったり”ではありませんけどね。。

前作「鎮魂歌(レクイエム)―不夜城〈2)」と同様に、主役は劉健一ではなく武基裕(たけもとひろ)
〜残留孤児2世を装って日本に来た中国人です。

楊偉民が殺される場面から始まるこの作品、健一が主人公にどうからんでくるのかとても期待してずっと読んでいたのですが・・
正直物足りなさを感じました_| ̄|○i||i

まず主役の行動がすご〜くひとりよがりな感じがするんですね。
故郷の幼なじみだった小文と運命的な再会をするんだけれど、基裕の気持ちの描写ばかりで小文のことがさっぱりわからない。
小文は存在感がない、というか輪郭がぼやけた感じがしていました・・。

それと常にデジャヴを見ているような感じがしていました。
基裕と小文が「不夜城」の健一と夏美みたいなんですね。
(それが作者の狙いだったのかもしれないけど)
でも恋人、という関係ではない2人は健一と夏美のような”危うさ”も”切なさ”も感じなくて・・
それが物足りなさの原因だったのかも(ーー;)

健一もね〜、どんな大物になっているかと思ったけど・・なんだかラストの方も呆気なかったし(凹)

<span style="color:#008000"><strong>結論:不夜城は2も完結編も読まなくてよし!Σ(^∀^;)</strong></span>

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(図書館)
感想投稿日 : 2006年5月8日
読了日 : 2006年5月8日
本棚登録日 : 2006年5月8日

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