思った以上に傑作。いやーオモロかった。
川瀬七緒さんは初読だが、追いかけてみたい要チェックリストに登録!
ストーリーは正直凡百だが、キャラクター設定とウンチクが最高に上手い、おそらくストーリーを工夫したら、キャラクターとウンチクが雑味になるから単純にしたんだろうな。メリハリとバランスをそっちに持って行くことで成功している。
登場人物の個性と、服飾やスチームパンクや作図の薀蓄を徹底的に楽しめた。特に薀蓄は自分では全然疎い方面のことがほとんどなのに、読んでて実に楽しい。女性のファッションになど全く興味がないはずなのに、読んでてウキウキしてくる。
知らない人にいかに分かりやすく説明するか…これがいかに難しいか。その部分を実に上手くこなしているからこそ、この小説は良作になっている。生きていれば魅力的な事はあちこちに溢れるほどあるんだなぁ~
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本小説
- 感想投稿日 : 2018年8月13日
- 読了日 : 2018年8月13日
- 本棚登録日 : 2018年8月2日
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