エキストラ・イニングス 僕の野球論 (文春文庫 ま 37-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年4月8日発売)
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感想 : 6
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ゴチゴチの阪神ファンの時に現役巨人4番バッターやった松井秀喜の本。阪神ファン…というか特定球団のファンを辞めた立場で読む彼の文章は素直に素晴らしかった。

この人、すごく頭のいい人なんだと思う。冷静で礼儀正しく、人を思いやれて、自分の御し方も丁寧。これらをほぼ全て野球人生の中で培ってきたんだろうなと、そういう部分がにじみ出ている本である。

昔は破天荒な野球選手が好きだった、西鉄野武士軍団とか遠井吾郎の夜の街伝説とか…。でも俺自身の老いとともにそういうのはちょっと脂っこすぎて、遠ざけるようになってきた。

イチロー・松井・桑田・大谷…一流はやはりストイックだなぁと感じ入った次第。なんぼ天才でもキヨハラみたいなんは、やっぱり見ててもしんどいよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2017年6月24日
読了日 : 2017年6月24日
本棚登録日 : 2017年6月24日

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