「妻の超然」(絲山秋子)を読んだ。
絲山秋子さん読むの久しぶり。
「妻の超然」
「下戸の超然」
「作家の超然」
の三篇収録。
「妻の超然」の『怜悧』さは痛快で、『善良』さは仄かな温もりをもたらしてくれる。
この作品はとても好きだな。
「下戸の超然」は、下戸も上戸も関係ない普遍的な『綻び』と『軋轢』に思えるのだが。
「作家の超然」における『厭世』と『諦観』に慄く。
印象深い一文を引く。
『きっと大昔は、人間の一人一人が神社だったのだ。言葉は少ししかいらなかった。簡素で清潔な暮らしをしていれば、ふと神が立ち寄ることもあったのだろう。』(本文より)
ふーっ!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月17日
- 読了日 : 2024年3月17日
- 本棚登録日 : 2024年3月17日
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