妻の超然

著者 :
  • 新潮社 (2010年9月1日発売)
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本棚登録 : 590
感想 : 124
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「妻の超然」(絲山秋子)を読んだ。
絲山秋子さん読むの久しぶり。

「妻の超然」
「下戸の超然」
「作家の超然」
の三篇収録。

「妻の超然」の『怜悧』さは痛快で、『善良』さは仄かな温もりをもたらしてくれる。
この作品はとても好きだな。

「下戸の超然」は、下戸も上戸も関係ない普遍的な『綻び』と『軋轢』に思えるのだが。

「作家の超然」における『厭世』と『諦観』に慄く。

印象深い一文を引く。

『きっと大昔は、人間の一人一人が神社だったのだ。言葉は少ししかいらなかった。簡素で清潔な暮らしをしていれば、ふと神が立ち寄ることもあったのだろう。』(本文より)

ふーっ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月17日
読了日 : 2024年3月17日
本棚登録日 : 2024年3月17日

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