文三は官僚として働くが、免職されてしまう。お勢のことが好きであった文三はとても良い雰囲気でもう少しで結婚できるかもしれなかったが、免職によって、立場がなくなかなか気持ちを伝えられない。昇という官僚時代の同期が逆にお勢の気持ちを奪っていこうとする。真面目な文三が世渡り上手な昇に対して不満に思う気持ちが、作者が世の中の不条理さを表現しているものとなっている。自分の正確も文三に似ているなと思ったので、共感できるところがあって面白かったです。世渡り上手な人が成功することは現代まで続いてあると思うので、明治時代と変わっていない社会に驚きました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年6月27日
- 読了日 : 2020年6月27日
- 本棚登録日 : 2020年6月27日
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