近世風俗志 2: 守貞謾稿 (岩波文庫 黄 267-2)

  • 岩波書店 (1997年9月16日発売)
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江戸時代の風俗史の基本文献「守貞謾稿」の翻刻。
・凡例
巻之九(男扮) 巻之十(女扮 上) 巻之十一(女扮 中)
巻之十二(女扮 下) 巻之十三(男服 上)
巻之十四(男服 中) 巻之十五(男服 下) 
・校註

江戸時代の百科事典の如くの「守貞謾稿」の翻刻。
当時の風俗や生活など多くの姿を図付きで紹介し、解説。
男扮は男の扮装で、主に髪型。
幼児・子ども・少年・大人の髪型や、武士・商人等の髷の、
時代での変遷が記されています。
月代は、剃刀が普及するまで武士は毛を抜いていた・・・痛そう。
髪結いの道具や櫛なども紹介。
女扮は女の扮装で、主に髪型。
幼児・子ども・少年・大人の髪型や、婦人や御殿女中の髷の、
時代での変遷が記されています。
櫛や笄、簪等の髪飾り、お歯黒、眉、化粧なども紹介。
男服は、様々な着物や袴のみならず、帯やふんどし、頭巾、
手拭、前垂、足袋等にも言及。布や織の種類についても。
ぱっちって江戸時代からあったんだ。
江戸・京・大坂での違いが分かるのもありがたいし、
古製衣服と今制衣服の違いが図絵で分かるのも、良かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 江戸時代
感想投稿日 : 2023年9月14日
読了日 : 2023年9月14日
本棚登録日 : 2023年8月25日

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