イタリアの生活の中での穏やかな日常を語るエッセイ、60編。
単行本では写真が掲載されたそうですが、文庫版は無し。寂しい。
1~5ページの短いエッセイには、様々な出会いがあふれています。
ミラノ、ヴェネツィア、ニース・・・街角で、市場で、訪問して、
出会ったのは、四季の折々の風景、食、多くの人々。
ほんの日常の中、生活の一瞬にある優しさや穏やかさ、
ちょっとした気遣いの情景に、心癒される感じになります。
老若男女問わず、多くの結びつきが生まれていくのが、羨ましい。
異国という場所で、著者の人柄もあるけど、女子学生との交流、
いつもの席に案内してくれる給仕がいるレストランがあるのは
素敵だなぁと思いました。
でも待てよ?日本のうちの近所だって、挨拶を交わせる人がいる。
行きつけの店では店主さんと情報交換したり、季節の移ろいを
感じることも出来る。SNSでの出会いで繋がりも増えた。
それらを大切にというメッセージもあるのかしらと、深読み。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年3月9日
- 読了日 : 2021年3月9日
- 本棚登録日 : 2021年2月28日
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