怪物 (アルケミスト双書 闇の西洋絵画史〈3〉)

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  • 創元社 (2021年3月19日発売)
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感想 : 19
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西洋絵画で描かれた「怪物」の姿をその成り立ちを含めて紹介。
I キリスト教の怪物  II ギリシャ神話の怪物
III 画家が幻視した怪物
小さいサイズながらオールカラー画像で、
制作年、絵の大きさや画材等、データもきちんと掲載。
天変地異への畏れ、怪異、不吉・・・その恐怖を視覚で表現した、
西洋絵画の「怪物」について、分かり易い文章で説明している。
キリスト教の「聖書」やギリシャ神話の文章から、
いかに「怪物」を想像し、創造したか、画家の発想の奇抜さが
顕著に表れた作品ばかり。地獄の口やヨハネの黙示録に
登場する怪物なぞ、画家によって異なる解釈なのが面白い。
だが、当時は怪物凄い&怖ろしい~だったかもしれないけど、
様々な魑魅魍魎が溢れる現代では、なんか可愛く見えてしまう。
岐阜県美術館へ行って鑑賞したルドンの作品が掲載されていて、
嬉しい。あの美術館のルドンのコレクションは秀逸です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術・演劇・映像文化・博物館
感想投稿日 : 2022年4月4日
読了日 : 2022年4月4日
本棚登録日 : 2022年3月19日

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