kaoruiroさんの感想・レビュー

氷上のセイリオス(1) (モーニング KC)

著者 : ザザロン亞南

• 講談社 (2012年6月22日発売)

レンタルで2巻まで読みました。

フィギュアスケートは、少女漫画や女性向け漫画では昔から
よく取り上げられる題材なのですが、対して、少年及び青年漫画では
あまり扱われないジャンルでした。
最近になってようやく少年＆青年漫画でも描かれるようになりましたが
人気が出る漫画は少ない。
男性にも受け入れられやすく描くのは、それだけ難しいジャンル
なのでしょう。

「氷上のセイリオス」、フィギュアの世界に魅せられて、よく取材している
ところはいいと思うのですが、登場人物たちの魅力に欠けるのが残念。
まず、主人公の少年が父親を見返してやりたいと意固地になるあまり、
才能はあるのに、我儘なだけの少年に見えてしまってます。
彼の才能に惚れたサンドロも、少年アキに振り回されてばかりで、
大人のコーチとしての威厳もかっこ良さもない。
青年向け漫画なのに、華になりそうな女性キャラも少ない。

フィギュアスケートを真面目に描いている点は好感が持てますが
青年向け漫画では人気が出ないだろうな・・・と思っていたら
やっぱり3巻で完結なのですね。
納得です。

感想投稿日 : 2012年8月27日

読了日 : 2012年8月27日

本棚登録日 : 2012年8月27日