自分にはもっと才能があるはずとか
もっと自分は認められるべきとか。
『もっともっと』を人は求めてしまう。
現実と理想のギャップ。
『こんなはずじゃない』と思いすぎると
追い詰められて苦しくなる。
私は「人間なんて所詮こんなもんだ」と思えたほうが
楽しくいきられる気がしている。
人生に意味なんてない、目がさめてご飯を食べて、働いて寝る。
たったそれだけで十分。
そう思えてからのほうが人生は楽しいんじゃないだろうか。
『もっともっと』を『こんなもんだ』に変えることは
あきらめじゃない悪いことじゃない、生きる手段だと私は思う。
果たして主人公の恋人は、
才能あふれる彼と、どうしようもない自堕落な元の彼と
どちらを好きだったんだろう。
最後、自力で道を切り開いた彼を前に
満足そうに微笑む彼女に聞いてみたい。
『ダメダメでどうしようもないな彼を
本当は愛してたんじゃないの?』
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2021年5月17日
- 読了日 : 2021年5月16日
- 本棚登録日 : 2021年5月16日
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