登場人物は誰も名前を明確に記されないし、全体的に、薄いベールがかかっているような、曇ったガラスの反対側の世界のような、ぼんやりとした雰囲気を醸している。
ジュリアンのような「愛情の扱い方がわかっている」人になれれば良かったのだけれど、病院で見かけた犬に自分は似ていて…
「何の過不足もないのに欠落している」という表現がとてもリアルだった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月1日
- 読了日 : 2020年5月1日
- 本棚登録日 : 2020年4月23日
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