■書名
書名:フォーチュン・クエスト〈6〉大魔術教団の謎 下
著者:深沢 美潮
■概要
ノルの妹メルを捜す冒険の旅に出たパーティー。魔術教団にいるら
しい、との手がかりをつかんだ途端、ノルが怪力のモンスターに襲
われちゃった―。
魔術教団への潜入は正体を見破られることなく見事に成功!!しかし、
肝心のメルの身に危険が迫っていると知り…。
(From amazon)
■感想
再読ですが、内容が一切合切頭から飛んでしまっているので、初見
と何も変わらない感想です。
本件は戦闘は一切無しです。
大魔術教団に対して、トラップとキットンによる頭脳作戦(詐欺作
戦)が実施されていきます。
本作は、もうこの二人の独壇場ですね。
二人の作戦は、かなり凝ったものになっているので、読んでいると、
物語が二転三転するような感じです。
この著者の方は、キャラクターを生かすのが本当にうまいですね。
色々なキャラクターがいて、それぞれメインになる人物が違うので、
巻ごとに、毛色が違うストーリーが展開されていきます。
それでも、この物語の売りというべき、世界観は崩れていないのが
見事です。
この本の、最後には、何気に深い問いを残してくれています。
「騙されたまま穏やかに暮らすのと、真実を知って困難に立ち向かい
ながら過ごすのは、どちらが幸せなのか?」
これ、個人の感覚によってマチマチだと思います。
そもそも、自分が今誰にも騙せれず生きているか?といえば恐らく
答えは「ノー」だと思います。
(政府には間違いなく騙されているでしょう)
ただ、じゃあ全部知りたいか?と言われれば、答えは「ノー」な
気がします。
結局、何が真実かを判断するのは、それぞれの個人ですので、こう
いう質問は難しいですね。
- 感想投稿日 : 2011年11月6日
- 読了日 : 2011年11月6日
- 本棚登録日 : 2011年11月6日
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