半分の月がのぼる空7another side the moon-first quarter (電撃文庫 は 2-23)
- アスキー・メディアワークス (2006年6月10日発売)
■書名
書名:半分の月がのぼる空〈7〉another side of the moon―first quarter
著者:橋本 紡
■概要
秋。里香にとって初めての文化祭―山上祭。裕一はまったくやる気
がなく、だらけにだらけていた。だが、山西に無理やり引っ張られ
ていった視聴覚室では『古典ロシア映画上映会』なるものが始まろ
うとしていてそれはつまり先生にバレたら停学もののいわゆるエ○
ビデオ鑑賞会でそこに先生が突入してきて…。
一方里香は、みゆきと共に演劇部の練習を見学していた。そこで部
長の柿崎に、ある目的で声をかけられ―。書き下ろし番外編『雨 fandango』
の前編に、『気持ちの置き場所』『君は猫缶を食えるかい?』
『金色の思い出』の番外編三篇を加えた『半月』短編集第1弾。
(From amazon)
■感想
色々な時系列での短編集が入ってます。
『雨 fandango』は唯一、時系列としては全巻からの続きのお話しです。
今回は、後編への布石といった感じです。
『気持ちの置き場所』は、亜希子さんの子供時代と恋愛観のお話し。
今回、一番面白かったです。
少し期待しても、それが一瞬で淡く消えてしまう瞬間で見事に表現
されていると思います。
『君は猫缶を食えるかい?』は、題名の通り。
3人の男が、猫缶を食べるまでのお話し。
ギャグのお話です。
『金色の思い出』は、1巻の頃の物語。
これは、普通に物語の中に入れても良かったけど、何となく本編に
入れなかったのを発表したと思わせるお話し。
一番、本編よりだと思います。
総じて、面白いけど、5巻、6巻に比べると短編集なだけあり、少し
見劣りする気がしました。
ただ、気楽に読めるのはいいです。
- 感想投稿日 : 2011年11月23日
- 読了日 : 2011年11月23日
- 本棚登録日 : 2011年11月23日
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