デカルト、ホッブズ、スピノザ 哲学する十七世紀 (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2011年10月12日発売)
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再読。ホッブズについて論じた序盤の二論文は、初読時よりずっと興味深く読めた。が、それにしてもスピノザだ。『神学政治論』のクレド・ミニマムの本質を敬虔の言語ゲームとする「スピノザと敬虔の文法」や、聖書の教えを真理から解離させるのも厭わぬ驚異の「スピノザの聖書解釈」は謎解きミステリの如くスリリングだし、ジル・ドゥルーズのお株を奪う差異と反復の超展開を繰り広げる後半の諸論文は、テクスト読解の極北を見るかのよう。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2019年4月27日
本棚登録日 : 2019年4月27日

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