深夜営業の「カフェ・ポラリス」…大きな総合病院の近くでひっそりとこぢんまりと、朱里(あかり)という女性が営業している。このお店のコンセプトは、忙しい時ほどおろそかにしがちな食事を誰かが作ることでゆっくり楽しんでほしい…というもの(…でいいのかな)。5編の短編が収録されています。
身体も心も疲れているときほど、あったかくておいしい食事したくなりますよね!そんな希望を叶えてくれる場所が「カフェ・ポラリス」なんでしょうね♪メニューはなく、来店したお客さんの様子で提供するお料理を決めるなんて…和食か洋食かは選べるみたいです。店主の朱里の洞察力、勘の鋭さにはドキドキさせられます。それが原因で朱里から離れていく人もいるようですが、ストーリー上の登場人物にはいい方に働いています。ちょっと不思議な存在の朱里、もし次作があるのなら朱里のこれまでの生活とか読んでみたいですね。
『みんな北極星は動かないと思っているけれど、本当はちょっとずつ動いているんだよ。どんなに固い信念の人でも時にはぶれる。そこがいいし、それでいい』
作中友人と朱里が店名のことで話した会話の一部です。なんか、そのままでいいんだと言ってくれているようで心に残りしました。
※追記)表紙の装画は満月珈琲店でおなじみの、桜田千尋さんが手掛けていることを知りました。素敵だなぁ〜って思ってました!!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
秋川滝美
- 感想投稿日 : 2024年2月26日
- 読了日 : 2024年2月26日
- 本棚登録日 : 2024年2月26日
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コメント 10件
1Q84O1さんのコメント
2024/02/27
かなさんのコメント
2024/02/28
1Q84O1さんのコメント
2024/02/28
かなさんのコメント
2024/03/02
1Q84O1さんのコメント
2024/03/02
かなさんのコメント
2024/03/05
1Q84O1さんのコメント
2024/03/05
かなさんのコメント
2024/03/05
アールグレイさんのコメント
2024/03/13
かなさんのコメント
2024/03/14