全盲の白鳥さんと一緒にアートを見に行く…どういうことなのか?見えないのに見たい…実際に足を自ら運んで、その場でどんな作品なのかを説明してもらいイメージを膨らませる…コミュニュケーションを経て、その場の雰囲気を楽しむということなのだとわかりました。
目が見えるようになるとしたら、それを望むか?の問いに白鳥さんは過去にさかのぼって見えるようになるのならいいが、今は特に不自由も感じないし望まない…そう答えていたのが印象的でした。それと、目が見えない人、白状をついている人を見かけると、つい大変そうだなぁ、とか、困っていることも沢山あるんだろうなぁ、とか感じてしまっていましたが、でもそれは大変な思い違いだったこともわかりましたし、なによりその考え自体が対等ではなかったと反省しました。
この作品を知ったのは、何冊か読ませていただいた喜多川泰さんのホームページで紹介されていたこと、その後「Yahoo!ニュース本屋大賞2022年ノンフィクション本大賞」を受賞されたこと、そしてお世話になっているまことさんのレビューから是非に読んでみたいと思いました。白鳥さんと筆者の川内有緒さんとその友人たちが実際に鑑賞したアートがカラーで掲載されているもいいですね!読んでいる私も一緒に連れて行ってもらえたような、なんとも得した気分になれました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
川内有緒
- 感想投稿日 : 2022年12月7日
- 読了日 : 2022年12月7日
- 本棚登録日 : 2022年12月6日
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コメント 2件
まことさんのコメント
2022/12/07
かなさんのコメント
2022/12/07