乙女の本棚シリーズから、中島敦さんとねこ助さんのコラボ作品「山月記」です。ねこ助さんの奇麗な虎と女性のイラストが表紙!ねこ助さんってスゴイなぁ…前の「赤とんぼ」もだけれど、本当に奇麗で繊細なイラストですよねぇ…。でもね、読むぞと思って…ページを開くと異次元(^-^;)。参った…やってしまったも…、難しくって読みきれないかも、と不安を抱えながらも読んでみました。
物語の舞台は中国…李徴は詩人としての成功を夢見ていたがうまくいかず、妻子にも苦労をさせるほどその生活は逼迫したものに…李徴は夢をあきらめ一官吏として地方に赴任したが、やがて発狂し姿を消してしまう…。そんな李徴の存在に旧友の袁傪が気付き、「その声は、わが友、李徴子ではないか?」と声をかけ、虎の姿に変わり果てた李徴の心の内を聞くことになる…。未発表の詩を書き留めてもらい、また残してきた妻子のことを袁傪に頼む李徴…。李徴曰く、常に人との接点を持たず閉じこもってきた結果でであって、「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」の成れの果てが、この虎の姿だと話す…。ラストが切ないなぁ…李徴の気持ちを思うとね…。
人間だった時の記憶が徐々になくなり、獣に自分がなっていく恐怖心は推し量れそうもありません…。でも、自分の力を過分に評価せず、人とのつながりを大事にしていくことが必要なんだと思えました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
乙女の本棚
- 感想投稿日 : 2023年7月19日
- 読了日 : 2023年7月19日
- 本棚登録日 : 2023年7月19日
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コメント 17件
なおなおさんのコメント
2023/07/19
1Q84O1さんのコメント
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