経済は、人類を幸せにできるのか?――〈ホモ・エコノミクス〉と21世紀世界

  • 作品社 (2015年9月30日発売)
3.67
  • (4)
  • (4)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 91
感想 : 7
4

あまりにも長時間にわたってテレビの前にいるので、パットナムが「社会関係資本」と呼ぶ、友人・家族・団体活動なふどがおろそかにされたのだ 人間は他人の不幸に接すると、心から泣けると同時に、自分より成功した者には嫉妬する 幸福のための10の条件①自分が天才でないことに悲観するな②お金を稼げ③優雅に年を取れ④自分の容姿を他人と比較してはいけない⑤神・社会正義・自然美など、何か信仰を持て⑥他社の手助けしろ⑦自己の欲求を制御せよ⑧友人を大切にしろ⑨誰かと一緒に暮らせ⑩現実を認め、自分の弱点を理性的に管理せよ 生活費を稼ぐために、職場の同僚たちといつの間にか競争しなればならなくなったため、労働は楽しいものではなくなった 貧困そのものが知的貧しさの原因であり、貧者はそうした貧困に悩まされている つまり、孤独だからインターネットを頻繁に利用するのだろう。しかし、インターネットを利用しても、孤独感が和らぐわけでもないようだ 政治の分野では、この解釈に従えば、自由化・開放化の過程はすでに終わった。代議制民主主義モデルは、行き渡ったのである 過去50年間に平均寿命が伸びたことによるおもな影響の一つは、学業期間も伸びたことだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2015年10月30日
読了日 : 2015年10月30日
本棚登録日 : 2015年10月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする