小説あります

著者 :
  • 光文社 (2011年7月20日発売)
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本棚登録 : 233
感想 : 47
5

 なぜ本を読むのか。兄弟間の論争のなかで、最後の回答がとてもぐさりと来ました。
 兄弟に重点をあて読んでいましたが、他の登場人物に視点を置いても、面白そうだと思います。
 孤独や、情操についての内容もありました。(今、私自身が、孤独や信頼、情操や責任、について考えている途中なので、こんなに複雑な世界をよくも簡単に・・・と思ってしまいました。。)
 また視点を変えて読んでみたいです。

追記、皆様のレビューを見て思いました。この本はなんとなく小説を読んでいる人に読んでほしい本だと。展開に期待している人は、盛り込まれている内容がおおく、散漫で薄い感じがするかもしれません。が、書名になっている「小説あります」の意味を考えてみてください。なぜ著者はこの題名にしたのかわかりますか?この題名にこそ、著者の思いがこもっていると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9 文学
感想投稿日 : 2015年10月2日
読了日 : 2015年10月2日
本棚登録日 : 2015年9月15日

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