病む月 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年6月20日発売)
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本棚登録 : 894
感想 : 74
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金沢を舞台にした10編の短編集。
全て心に病む部分を抱えた女性が主人公です。

レストランで「いやな女」に会った女性。
高校時代の同級生であるその「いやな女」と同席していたのは、彼女の知恵の遅れた姉と素敵な男性-。(いやな女)

同じデザイン事務所で働いていた二人の女性。
一人は主婦になり、一人はデザイナーとして成功した。
その成功した女性に、主婦となった女性から、以前彼女に貸していた物が届くようになる。
その内容はどんどん常識を逸脱していき-。(過去が届く午後)

人懐っこい笑顔を浮かべる叔母。
その叔母がやって来てから主人公の周りでは不幸が相次ぐようになる。(魔女)

どの話も読みやすいです。
10話の中には、「面白い」と思う話もあり、読んですぐ忘れるものもあり。
金沢の地名が作中よく出てくるので、なじみがあればより楽しく読めるかも知れません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 唯川恵
感想投稿日 : 2013年7月24日
読了日 : 2011年8月15日
本棚登録日 : 2013年7月24日

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